メンバーのYANAです。

今春(2022年)、私にとって衝撃的なニュースが流れました。
CQオームさんのメール情報で、DJ-G7が在庫限りだと。
…すぐにポチッとしました。hi

唯一の1200MHz帯ハンディDJ-G7生産終了の裏側(ラジオライフ.com)

一方、今夏、アイコムさんからIC-905の展示もされており、ハンディ機ではありませんが、1200MHz帯が運用できるリグとして期待したいです(価格が気になりますが…IC-9700の価格よりどれぐらい高い設定になるのか?)。

1200MHz帯(1260〜1300MHz)におけるアマチュア業務は『二次業務』です。
『二次業務』という用語は、無線従事者国家試験では出てこないかもしれず、知らないメンバーもいるかもしれません。

『二次業務』とは、周波数の分配における順序の一つで、一次業務、許容業務、そして『二次業務』があります。
『二次業務』の局は、「周波数が既に割り当てられ、又は後日割り当てられる一次業務又は許容業務の局に有害な混信を生じさせてはならない」「周波数が既に割り当てられ、又は後日割り当てられる一次業務又は許容業務の局からの有害な混信に対して保護を要求することができない」とされています。
【国際電気通信条約に附属する無線通信規則(千九百七十九年ジュネーヴ)第3章8条第2節(4)(a)(b)】
これを受けて、我が国の電波法令上でも、同様に定められています。
【周波数割当計画(令和2年総務省告示第411号)第2の1の(3)のイ】
2014年頃から順次、『二次業務』の周波数の指定を受けるアマチュア局の無線局免許状の備考欄に、無線局免許の条件(根拠:電波法第104条の2第1項)として記載されるようになりましたから、意識するハムも増えたかもしれません。

さて、周波数は限りある貴重な資源ですから、分配の順序はともかく、様々な無線通信業務が公平かつ能率的に利用できることが望まれます。
しかし、運用実績が少ないから、周波数指定を受けている無線局数が少ないから、といった理由で一次業務から『二次業務』化されたり、分配そのものが無くなってしまうことは寂しいことです。

λ=0.23mは、電波を生業とする者にとってはダイヤモンドに等しいバンドです。
FM電話が運用メインのハムにとっては、2m(144MHz帯)や70cm(430MHz帯)に比べて技術力が必要となり、かつ、常置場所以外の使用する場合の空中線電力が1W以下に限られるなどハードルがあります。
しかし、そのハードル故の面白さ、楽しさもあると思います。
ポチってゲットしたDJ-G7で、引き続き楽しんでいきたいと思っています。
DJ-G7を持っているメンバーもいますから、意識して1200MHz帯の運用機会を増やしてみたいと思います。

JA1ZSH世田谷区職員無線クラブでは、災害時の連絡設定の第一順序は430MHz帯にしていますが、1200MHz帯も、後順位ながら連絡設定として想定しています。